突然病気になって入院と手術をしたはなし (前編)

 

突然ですが、6月24日に手術をしました。普通の人より消化器官がひとつ欠けた人間になりました。

twitterでもぽつぽつと入院するー手術するーくらいしか言ってなかったし、貴重な体験ができたのでせっかくだし文字に起こして公開してみようと思いました。

あと同じ症状の人がいらっしゃったら参考にしてほしいな〜と思ったんですけど、おそらくまるで参考にならないと思います。すいません。

文章力のない人間がレポすっぞ〜wくらいの気持ちで書き連ねたものですので読みやすさに期待しないでください。

とても長いので暇で暇でしょうがねえしぬかも!って時に読んで下さい。深刻にとらないでエンタメ程度の気持ちで読んで下さるとありがたいです。

後編は夏コミが終わってから書きます、多分。原稿中なので。

あと普通に病気の話なので汚い話も出てきます!ご注意下さい(>_<)

 

 

最初の発作

4月8日。

仕事から帰宅しダイエット中なので夕飯代わりのヨーグルトを食べ、それからしばらく経たないうちに突然の腹痛に襲われた。

 

トイレに行っても収まらない痛み。痛む場所はみぞおちあたり。

痛みで涙が止まらなくて次第にまともに立っていられなくなった。

あ、これはやばいなと思い母に訴えるもおおげさすぎ(笑)と一蹴される。が、救急に行きたい!と更に訴え続けた結果、腹痛は内科だよね?などと相談しながら救急病院に連絡を入れてもらう。

父の帰宅と同時に車で病院へ向かってもらった。

病院に着き母が受付をしてる間に待合室の椅子に体を丸めて腰をかけていると、なんと急に痛みが引いた。汗も涙も引く。どうしよう、きっとすぐ診察室から声がかかる…

母が受付を済ませ隣に座った時正直に「もう痛くない」と白状した。とんでもなく怒られた。

診察室に入り先生にも白状した。苦笑された。まあ何もなさそうでよかったですよ(笑)なんて言われて申し訳ない気持ちになりつつ、会計はなしでそのまま病院を後にした。

帰りの車中では「もうあんな恥ずかしい思いさせないでよ、1,2時間くらい我慢してから痛いって言ってよね」とまた母に怒られた。でも本当に痛かったんだよと思いながら自分も病院では恥ずかしい思いをしたので、はい…としか言えなかった。

最初の発作は、それでおわり。

 

 

二度目の発作、最初に処方された薬

次の発作は一週間ほど経ってから。

二度目は激しい痛みではなかったのか、あまり記憶がない。

ただツイッターを振り返ったら胸の下がチクチク痛い、と呟いていた。

それがあって翌日、午後休をもらい先日と同じ病院の内科に向かう。

この時点で体重が8kg減していた事もあり、痛みが落ち着いてから「ダイエットと腹痛はイコールなのでは?」と思い軽く調べていた。

その結果、体重減少によって起きた便秘を疑った。ほぼ確信した。恥ずかしい。便秘でこんな泣くほど大騒ぎするなんて。確かにここ数日まともに出てない気がする。恥ずかしすぎる…

そう思いながら診察中、救急の時と別の若い女性の先生に便秘ですかね…?と聞いてみた。

左下腹部を押される。腹の肉が多くてわかりにくいよね、ごめんね。

「うーん…そうですね。とりあえず便秘薬出しておきます。便を柔らかくする薬と下剤ですね。柔らかくなる薬を飲んでも効かなかったら下剤のお薬を飲んでくださいね」(※マグミット、センノシド錠セイコー

この日の診察は薬を出されて終了。

自分で便秘かもと言ったせいかもしれないけど、そうですねと言い便秘薬を処方した若い女性医師の事は忘れない。

 

 

便秘じゃない

病院から処方された薬というお守りを手に入れた安堵感とは相反し、毎日夜中に痛みで目が覚める。

そんな状態が続き一週間も経たない頃、4月27日、二十数年間生きた人生で最強の腹痛に合う。

相変わらず痛みで目が覚め「ああまたか…」なんて思って強く目を瞑りもう一度睡眠に入ろうとした時、急激な痛みに襲われる。

お腹が痛くなると便が出ようが出まいがトイレに入る癖があるので、とりあえずトイレに入る。痛い!どうしよう。普通に座ってられない。足を壁に付け足踏みをしまくる。そんな事してもよくはならないんだよ…わかっているのに止まらない。痛さでじっとしていられない。涙も止まらない。吐き気もしてきた。暑いせいか痛みのせいかわからないけど汗が全身から噴き出してる。

トイレを出その日の晩に使ったバスタオルを引っ張り出し、汗と涙と涎を拭いながらくるまる。ちなみにトイレを出てすぐの狭い廊下で倒れ込んでそのまま。この時の痛みは今思い出しても涙が出そうになる。とにかく辛い。

下の階から母親が駆けつけてくれるがどうしようもない。ひとまず、と言い先日処方されたお守りもとい、便秘薬を持ってきてもらい手を付ける。下剤は8時間後に効果が出るらしく、待てるかよ!!って気持ちだった。

救急行く?と言われるが前回の事がトラウマになって行く気にはならなかった。

しばらくすると騒ぎ疲れたせいか眠くなってきた。もしかしたら自分は赤ん坊かもしれない。

痛みはあるもののこのままだったら眠れる!と思い、そのままベッドに入り眠りについた。

朝になり目が覚めると驚くほどケロッとしていた。ただ寝不足で心なしかやつれている。疲労と睡眠不足が残っていたので1時間遅刻し出社。

元々便秘とは無縁の下痢症のわたし。その日は便秘症の友人達に薬を飲むコツや痛みに耐える方法などを教えてもらった。その知識はいつか役立てたいと思います。

 

 

安定期

来るGW。友人と遊ぶ予定でいっぱいだった一週間。

コンサートや舞台を観劇し美味しいご飯を食べる。

今考えると恐ろしいスケジュールと食生活だったが、なんと一度も発作は起きず。

久々に会う友人に糞詰まりで死ぬとこだった~wなんて既に笑い話にしていたが、無知って恐ろしいね。治った気で離してたけどこの時点で全く治ってません。

 

 

5月15日

GW一週間後、5月15日昼、久々の発作が起こる。

もうこの頃になると頭の中であーまたねハイハイ…から始まり状況を整理しこれから寝るまでどう過ごせば楽かな、とまで考えられるようになっていた。

自宅で昼食を済ませた後すぐみぞおちに激痛が押し寄せた。しかしこの日はいつもと違った。とてつもなく気持ちが悪い。吐きそう。

昼食はカレースープとパン。気持ちも悪いし食べ過ぎたかななんて思っていたらまた汗と涙が止まらない。午後からまた出社しないといけないのに立っていられないという不甲斐なさで悲しくなって涙が出た。一応補足しておくけど仕事が好きなわけじゃない。

ダメだ、このままじゃ会社に戻れないやと思い連絡を入れそのまま病院へ行く。

今までこの件では2回病院に行ってるが発作中に病院に行くのは実はこの日が初めて。

そして向かった先は以前便秘薬を処方した病院ではなく、近所の小さな内科医院。

この病院来るのは15年ぶりくらいかなあなんて思いながら受付を済まし診察室へ。

体重を聞かれ痛みを説明し触診され、これは便秘ですか?と思い切って聞くと「違うよ」とバッサリ。やっぱり。

その後血液検査を採り、レントゲン、心電図を済まし痛み止めの注射を打ってもらいその日は終了。明日検査結果出るから午前中来てねと言われたけどまだ痛いしまだ涙が出てくる。

病院側のご厚意で、痛みが引くまで寝てていいよと言われベッドに横になった。30分程経っても痛み止めは効果あったのかな…と思うくらい地味な痛みがチクチクある。けどここにいても携帯もいじれないしやることないし…と思いもう大丈夫です帰りますありがとうございます、とお礼を言い会計して病院を出た。検査費が地味に痛かった。

 

帰宅してもまだ痛い。午後一に病院に行ったはずなのに今はもう18時前。7時間も痛いのかと思いながら先ほどお世話になった内科病院に電話し今からもう一度伺ってもいいですか?と連絡を入れた。

そして這うように病院に向かい、とりあえずベッドに寝かせられた。

「助けてあげたいのは山々なんだけど、もう病院が閉まる時間なんだよね」

つまり、ここじゃ何もできないよと。「大きい病院に連絡入れたから点滴だけ打ってもらおう」との事でまさかの便秘薬を処方した病院に再度向かう事に。嫌だ…

だけど一刻も早く休まりたい気持ちが勝りそのまま自転車を漕ぎ縋る思いで病院に到着。

救急患者が多かったのか長い事待たされる。ようやく名前を呼ばれ診察室に入り早速点滴の準備。人生初の点滴。看護婦さんに用意されてる間に先生が来る。この前の若い女の先生じゃない!よかった…

●●内科さんから連絡があったから点滴するけど、血液検査もしとく?と聞かれたが費用の事を考えたら寒気を感じたので、●●内科さんでしてきたので結構ですと断った。

約30分後、点滴が終わるも吐き気が納まらない。

看護婦さんに点滴を入れた事によって吐くとかありますか?と一応聞いてみたがそんな事はないよ~と言われ診察室を出る。

すぐにトイレに駆け込み、吐いた。全部吐いた。鼻からも出た。やったー!楽になれるー!

元々吐く事が大の苦手で十代の頃はストレスで一度、酒で潰れて二度しか吐いた事がない人間だから、自力で吐けた事が嬉しくてはしゃいで回った。

余談だがその日はファンクラブに入ってるアイドルグループのコンサートの申し込み〆切。この日にいっぺんに済まそうと思ってたけど物理的に無理。振込用紙の記入は既に終わっていたので母に泣く泣く頼み、銀行からお金を降ろし振り込んでもらうとこまでしてもらった。

そんな母親に吐き追えてから連絡を入れ、点滴を打ったとはいえフラフラだったので両親に車で迎えに来てもらった。車中、吐いたら楽になったなんてやっぱり食べ過ぎかなあ、恥ずかしいな…明日検査結果聞きに行きたくないななんて思いながら帰宅した。

その日の夜のツイートを振り返ったらアイドルの画像を可愛い~なんて文字と一緒に延々貼ってた。余裕かましすぎ。

 

 

5月16日

翌日朝。体に疲労は残るものの、症状は回復。

早く病院済ませて一日ダラダラするぞ~なんて思ってたせいで目覚めがよかった。ていうのは表向きの言葉で、前日医者に何も食べるなと言われたから単に空腹で目が覚めただけだと思う。しかし早く病院を済ませたかった事には違いないのですぐに検査結果を聞きに病院へ向かった。

ただの食べ過ぎだなんて恥ずかしすぎる…これで検査結果異常なしとかだったらもう二度とこの病院に来られない恥ずかしすぎる…と照れながらヘラヘラと受付を済ます。

診察室に通され、食べ過ぎぽくて吐いたら治りました~と言うつもりだったのに

 

「血液検査出たけど、異常すぎるよこの数値は」

 

なんて言われちゃって思わず笑ってしまった。

嘘だろ!?それ多分バグってるよ~検査した機械が壊れてたんじゃないの?wwwと本気で思った。とにかく可笑しかった。ヘラヘラしてたら怒られた。

そしてそのまま超音波検査とるよと言われ、検査室に入り腹部をぐりぐりされる。

 

「うん、やっぱり石があると思う」

 

い、石~~!?嘘だろ機械バグりすぎ~~!!!

なんて一瞬思ったけど、すぐに冷静になった。

「胆嚢の中に石がいくつかできてて、その石が胆嚢から出ようとすると発作が起こるんだよ」と説明されても全く意味がわからない。けど先生も看護婦さんもすっごい真面目な顔してるからこっちもつられて真面目になってしまう。待ってそもそも胆嚢って何?

理解が追いつかないまま「胆石に強い地方病院を紹介するので今から向かって下さい」と言われドキドキしながらはい、と返事をした。

「多分、即入院する事になると思う」と言われ思わずまた脳内で草を生やしてしまった。

病院を出、「今からバス乗って電車乗って○○って病院に向かわないといけないらしいwww」と母に電話し、一旦家に戻る事にした。

家に着くと私よりも若干母の方が緊張していたように思う。母と二人で地方病院へ向かった。

 

 

地方病院にて

土曜だった事もあり、病院に着いてから待たされる待たされる。

救急車で運ばれる患者さんが多い中、一人元気すぎる私はずっとヘラヘラしていた。

ちなみに前日から37.0~38.0度の熱があった。それでも元気だからヘラヘラしていた。

診察室に呼ばれ●●内科が作った紹介状を読む先生に症状を聞かれる。正直に言うと「でも今元気なんだよね?」と先生に嘲笑された。こっちも負けじと嘲笑しながら「元気です」と答えた。

じゃあとりあえずしょうがないから…と言いたげな顔で血液検査を促された。

血液検査の結果が出るのは1時間くらいかかるらしい。救急の待合室で泣き喚く小さな子供を見ると胸が痛かった。元気なわたしが同じ空間にいてごめん。早く帰りたい。子供の泣き声がつらくて気を紛らわすためにこの後なんか外で食べよう~ネギトロ丼がいいな~と母親に話しかけてた。

診察室に呼ばれ結果を聞くと「即入院ね」と言われた。

先生の顔つきもさっきと違うじゃん!なんなんだ!役者か!

元気そうだけど血液すごい事になってるよ、これは緊急入院です。入院期間はだいたい一週間を考えててね。親御さんに着替えとか諸々持ってきてもらってね。との事。

そしてすぐ入院の支度をするから点滴を打ちながらここで待っててねとベッドに横たわる。

わたしは即、点滴の刺さってない方の左手で、ツイッターをした。

 

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俺達の入院ライフはまだはじまったばかりだ!

つづく