突然病気になって入院と手術をしたはなし(後編)

 

前編の記事はこちら

ingchinko.hatenablog.com

 

 

 

夏コミが無事終わりました。

だいぶ間が開きましたが無事新刊も出せたので後編を書きます。

前編と比べて長い上に痛みに苦しむ事もなくなった時期の内容なので、

エンタメ力は低いですが覚悟してください。

わたしが苦しんでる描写がないので全く面白くはないです。

ついでに体内の検査と手術の内容があるので前編よりも汚い話が多めです。ご注意を(>_<)

 

 

 

緊急入院

点滴が始まって数十分した頃、看護婦さんに案内され病室へ向かった。

病棟に着いてまずは身長体重を測る。まさかの身長が伸びてた。160cmだった!嘘だと思った。

そんな事を考えつつ病室のベッドに着き、早速やる事がない。

点滴の針は刺さったまま。本当にやる事がない。

食事はなし飲食は水のみ、お風呂には入れず体を拭いてもらえる程度。

入院して5日目の水曜日。横になりながらヒルナンデスを見てると美味しそうなご飯がテレビには映り、部屋には同室の患者さんのとっている食事の匂いが充満する。

空腹で初めて泣いた。

だけどその晩、金曜日ぶりの食事にありつけた。3分粥。ほぼ水だけどおいしかった…

空腹に勝る調味料はないな~と思いつつ、早くネギトロ丼が食べたいなとも思った。

結局1週間入院し土曜の昼過ぎに帰宅した。

突然に入院にも関わらず見舞いに来てくれた友人だけは何があっても大切にしなきゃなと思った!ありがとう。

 

 

病名と対策

最初の入院は「肝機能障害」という病名。

と言っても、おそらく胆管に石がつまってるせいで肝機能が機能してないという事だそうで。

断食をして点滴を打ち、しばらく続けると退院時には血液が正常な数値に近づいた。

 

するとその原因を作ってる石をどうするかという話になる。*1

食事が食べられるようになる前、内科の担当医と母を交えて話をした。

「手術で石を取る事はできますが、また石が体内で作られる可能性はあります」

つまり、石を取っても完治ではないよ、また発作が起こる事があるよ、という事。

完治とは?と尋ねると「胆嚢自体を摘出する」らしい。

えっ胆嚢ってなくても平気なの!?と驚いた後、摘出のメリットを聞いた。

メリットはこれから発作が起こる心配がなくなる事。食生活も治る。

デメリットは後遺症が発症する場合があるが、基本的にそんなにない。

じゃあいらないじゃん!と思い二つ返事で胆嚢を摘出する事にした。

手術の前に色々な検査をしなくてはならないため、実際手術できるのは1,2ヶ月後と言われた。

そうして、手術に期待を膨らませて退院手続きを済ませた。

 

 

 

退院後の食事

退院して2日後、まさかの発作が起きる。

次の日には胃カメラを控えていたのにまさかの発作。

遅い時間だったので病院に電話をし、救急で診てもらう事に。

胃カメラの前日には消化のいい物を食べるようにと伝えられていたのでその晩は半熟のゆで卵を食べたのだけど、それがいけなかったらしい。

その日診てもらった先生によると乳製品、脂質の多いものがアウト。

知らないしそれ退院する時に言ってよ!!!!!!!と内心思ったものの痛くて何も言えなかった。

ちなみに退院する際看護婦さんに食事はどう気をつければいいですかと聞いたが「消化の良いものならいいと思いますよ」と答えた。

消化の良い物、関係なかったです。

次の日胃カメラという事もありそのまま入院…という事も視野に入れつつ寝間着を持って来たがその日は点滴を打って痛みがなくなった頃に帰宅した。

 

  

 

胃カメラと大腸カメラ

来る胃カメラ当日。

これが地獄だった。もう二度とやりたくないと心の底から思う。

麻酔を飲み込んだ時点で既に吐きそうになる。というかちょっと嘔吐いた。

そして太くて長いカメラを口に入れられる。吐いた。

食事を取ってないから吐く物がないはずなのにずっと嘔吐いてた。

あの医者絶対に呪う!と思いながら長い20分が終わった。体感は3時間くらい。

目から鼻から口から体液を漏らしながら待合室に戻る。

もう二度と胃カメラなんてやりたくない。

 

翌週、今度は腸内内視鏡検査。いわゆる大腸カメラ。

ご高齢の患者さんばかりの中に投げ込まれた。

10人程でテーブルを囲み下剤の説明を受け、早速口にする。

まずいが飲めないほどではない下剤2リットル。

1時間後、まるで水のように出る便に肛門が耐えられなくなり、切れる。

元々切れ痔持ちなので柔らかく質の良いトイレットペーパーを持参したが惨敗。

午前中いっぱいを使い腸を空にし、午後からは実際に検査。

施術着に着替えて部屋に入るとなんと担当医の先生!嬉しい!

照れる事なく肛門が切れちゃったのでお願いします~と言って麻酔をたくさん塗ってもらった。

大腸カメラは難なく終了。

これで手術をする準備ができた。

 

 

 

2度目の入院と手術

6月23日朝10時、病院に着き入院手続きを行う。

前回は緊急入院だったためこんな手続きしてたんだな~なんて暢気に考えていた。

外科の病棟へ向かい病室に着く。

ヒルナンデスを見ながら食事を取ると、色々な科の先生が訪れる。

人の説明を覚えていられないので割愛させて下さい。

手術前にも腸を空にしなくてはいけないらしく、下剤を飲む。その後シャワーを浴びる。

夕方には執刀医の先生の話を聞くために呼ばれたが下剤のおかげで遅刻して席に着いた。

ちなみに下剤は夜頃効いてくるよと言われたのに飲んで2時間くらいで効きまくりました。

夜は食事も水分も摂取してはならないため早めに就寝。

 

目が覚め血圧、体温を測り手術用の浴衣に着替える。

手術室に入り先生方に挨拶をし、手術台に登る。

ちなみに手術室に入ると嵐のBGMが流れていた。

前日に「好きな音楽とかある?」と聞かれ、照れながら「Hey!Say!JUMPが好きです…」

と答えたにも関わらず、「Hey!Say!JUMPはなかったよ~ごめんね」と言われる。

照れ損である。

でもジャニーズを選んでくれるあたり優しさを感じました。嬉しいです。

正直UMP*2のイントロが流れたら逆に緊張していたかもしれない!これから手術なのに喜び悲しみ受け入れるってなんなんだ…

嵐の曲を聴きつつ、まずは左手首に点滴、全身に心電図をつける。

ものすごく緊張していたが、心電図をつけられた際「あ~心拍数がすご~い緊張してるね~w」とdisられた事はしっかり覚えてる。

その後脊髄注射を打った。これが相当痛かった!石の痛みほどではないけど。

針を見なかったのでわからないけど30センチくらいあるんじゃ!?ってくらい針が体内に入ってきた。

次は点滴に麻酔を加える。事前に10秒くらいで眠りますよーと言われており、

「ホントかよ~w耐えてみせるわ~www」とかナメてかかったら、3秒ほどで瞼が落ち5秒もしないうちに寝落ちた。

 

 

 

術後

目が覚めるちょっと前に夢を見た。トイレの夢だった。

看護師さんに起こされ発した一言目が「おしっこしたい…」だった。

この時から手術の痛みよりなにより尿管カテーテルが気になって仕方がなかった。

手術室を出ると両親に声をかけられたが麻酔のせいで覚醒してなかったためあんまり覚えてない。

ナースステーション近くの病室に運ばれ酸素マスクをつけながら過ごす。

尿管の違和感を訴えると座薬を入れられた。数時間すると違和感がなくなった。

両親が帰り夜になる。どうしてもテレビが見たかったため、こんな事で呼ぶのもな…と思いながらナースコールをした。

その日は手術跡の痛みと上手く尿管に尿を流せない苦痛に耐えながら無理矢理就寝。

 

翌朝体を慣らすため歩くリハビリを始めた。

徐々に体調も回復し昼には食事も出た。

術後一番ネックだったのは動けない事より手術跡の痛みより何より尿管カテーテルだった。

神経質ゆえにどうしても気になる。寝ている時も1時間に1度目が覚め、管をいじっていた。

だって流れてないし。

尿管カテーテルに精神を削られてる時のツイートがこれ。

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病んでる…

 

水曜に手術し、金曜には宿敵・尿管カテーテルも外した。

友人が見舞いに来てくれて心が元気になったせいか、退院したくて仕方なかった。

何より就寝時間を過ぎてからの部屋が暑い。

同室の患者さんがご高齢の方ばかりで夜に冷房を入れる事が許されなかった。

看護婦さんが点検しに来る度に「明日退院できますか?」と聞いていた。ご迷惑をおかけしました…

執刀医の先生からも許可が下り、無事土曜に退院した。

 

 

退院その後

手術後はおかゆだった食事を少しずつ米に戻し、脂質の高い食べ物も慣らすよう食べた。

本当に、めちゃくちゃ美味しい…!

ずっと食べたかったネギトロ丼は朝の築地で食べるという贅沢をし、

7月末には遠征のため出向いた仙台で牛タンを食べまくった。

広島ではお好み焼きも牡蠣も穴子も食べた。お酒も飲めるし揚げ物だって食べられる。

減った体重は戻りつつあるけど美味しいものが食べられる幸せに比べたらそこまで気にならない!

いや、まだまだ減量は続けるつもりなんですけど!

そして先日、8月末にめでたく完治になりました。

 

 

 

 

 

 

今回の病気について原因は食生活にもあるものの発作が起こるのは「遺伝のせい」と言われ、突然の発症から4ヶ月の闘病生活だったわけですが、

手術を終えてこのツイート。

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 神様は見てるんだなーと思いました。

十数年間「結婚できますように」ってお願いは聞いてくれなかったくせに。

 

ちなみに前編で書き忘れてたんですけど、石の痛みって背中まで痛いんですよ。

背中まで痛い時は体の下に堅いものを入れて紛らわしたりもして。

便秘でも胃痛でもなく定期的にみぞおち又は右上腹部と背中が痛い人は石かもしれないんで気をつけて下さい。

同年代の人はなかなかいないみたいですけど!

 

なにはともあれ、おかげさまで完治になりました。

皆さんご心配をお掛けしました。

お見舞いに来てくれた友人だけは何があっても一生大切にしなきゃなと思いました。

健康最高!!美味しいごはん最高!!!

 

 

*1:病名は「胆管結石」

*2:Hey!Say!JUMPのデビュー曲「Ultra Music Power」